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11月月例 文京・千代田

高1:O川、K田、S本、M野下
中3:K本、N田、M浦
中2:I辺、O川
中1:A木

 今回探訪したのは文京区にある文豪所縁の地と千代田区の洋館だ。千駄木駅で集合後、森鴎外記念館から菊坂、明治大学博物館と歩き、千代田線で赤坂へと移動してからは旧李王家邸から東京駅方面へと道筋を辿った。

1.森鴎外記念館
 森鴎外記念館は鴎外旧居であった観潮楼の跡地に建設され、今年で開業5周年となる。設計は国立国会図書館関西館でも知られる陶器二三雄氏によるもので、打ち放しコンクリートで仕上げされた外観は力強い風格をまとっていた。建物内の内の主な施設は地下1階から順に展示室、エントランス、カフェテリア、図書室となっており、今回見学したのは展示室のみだ。
 展示室では鴎外の生涯を追う常設展と鴎外を取り巻く文壇に焦点を当てた特別展の二つが開催されていた。どちらも展示物の中心は書籍や手紙などで、当時の文化や社会を垣間見ることのできる貴重な品々だった。そんな中で部員の印象に強く残ったのは鴎外の次女杏奴(あんぬ)が父の容貌を揶揄した「はげ頭」という小唄で、鴎外の胸像を見ながら口ずさむほどであった。
 展示資料の中には観潮楼についても詳しい説明がなされていて、当時の姿を再現した3Dモデルや詳細な間取り図などは資料として一級のものであった。しかしこれについて部員の一人が「ここまで残っているならばなぜ復元しなかったんだ」とふまんをあらわにしており、他の部員も同調していた。

2.菊坂
 森鴎外記念館を退館後、東京大学前を通りつつ菊坂へと向かった。菊坂には樋口一葉や宮沢賢治の旧居跡があるが、現在でも古い家々が軒を連ねる情緒あふれる地区となっている。まずは樋口一葉が懇意にしたという旧伊勢屋質店を訪れたが、大学行事とかで休業だった。店舗部分は再建されたものだが土蔵は当時のまま残されているらしいことが建物前の看板に記載されていた。付近にあった手動ポンプを作動させてから樋口一葉旧居跡を探した。
 細い路地を抜けた先にあった急勾配な階段の辺りだという情報を頼りに探索したがそれらしい看板はなく、樋口一葉が使用したと言われる井戸が残されているのみであった。しかもかつて釣瓶式だったそれは現在では手動ポンプに差し替えられていて、もはや面影すらも感じられなかった。しかし路地の奥にある昭和の木造住宅は階段上に立つ門と相まって秘密基地的な雰囲気を醸し出しており、現代ではなかなか感じることのできないノルタルジックな心持を味わうことができた。

3.明治大学博物館
 菊坂から南下し、順天堂大学や東京医科歯科大学といった医学の名門校を眺めつつ御茶ノ水駅方面へ歩を進めた。明治大学博物館は明治大学駿河台キャンパス内のアカデミーコモンなる施設の中に位置し、考古、刑事、商品の3分野を中心とした展示を展開していた。日本の伝統工芸品を展示している商品部門や古代日本の道具を解説する考古部門も勿論よい展示ではあったが、今回のお目当ては刑事部門だ。
 刑事部門では江戸時代の警察制度が実際に使用された道具のレプリカを交えて解説されていた。袖搦や刺叉といった捕物道具を始めとしてギロチンや磔柱などの処刑具、時代劇でおなじみの拷問具、石抱きなどがあったなかで極めつけといえるのがニュルンベルクの鉄の処女だ。「アイアンメイデン」という名の方が有名であろうこの拷問具を展示しているのは日本でもここだけだといい、必見である。元はただ閉じ込めるためだけのものだったという説もあるが、このレプリカは我々の知る通り内部に無数の鉄串が取り付けられており、軽く微笑む表情が一層恐怖を掻き立てた。
 ここまで3kmほど歩いたせいか部員たちは疲労を見せていて、館内のソファに座り込む部員も多かった。

4.旧李王家邸
 旧李王家邸は韓国併合の際に皇族として遇された朝鮮王家、李王家の在住した洋館だ。大戦後は制度改革の影響で李王家がこの建物を手放さざるを得なかったが、同じような旧邸を買い集めていた西武グループによって引き取られ、1955年に赤坂プリンスホテルとして運営されるようになった。21世紀に入ると客室としてではなくレストランや式場として親しまれていたが、2011年に周辺地区の開発が始まったために赤坂プリンスホテルとともに惜しまれながら閉業した。しかし2016年、東京ガーデンテラス紀尾井町の全面オープンに合わせて「赤坂プリンス クラシックハウス」としてレストラン及び結婚式場というプリンスホテル時代の役目を再び背負うことになり、現在は多くの利用者や観光客を集めている。
 さて、そんな旧李王家邸は業務上の理由で普段は一般公開を行っていないのだが、2017年の10月末から11月頭にかけて企画された「東京都文化財ウィーク」によって期間限定の特別公開を果たした。我々もそんな企画に乗じてここを訪れたのだが、なんと運の悪いことに結婚式のために公開を中止していたのだ。今回のメインディッシュであった旧李王家邸を見学できないことに激しい徒労感を覚えつつ今後の予定を再考し、ある部員の提案により東京駅まで歩くことにした。無念なり。
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